金沢・茶の湯巡り

金曜日, 6月 05, 2015

5月の終わりに、いま話題の金沢まで遊びに行ってきました。

北陸新幹線が開通して盛り上がってますが、京都からなので、新幹線ではなくサンダーバードで。
いやはや、金沢駅の混雑っぷりといったら!あまりの人の多さにくらくらと目が回るほどです。

思い起こせば、まったく雪のないお正月に遊びに行って以来、約7年ぶりの金沢。
駅前にビルがニョキニョキ建っていて、久しぶりに見た金沢は、なんだかとっても都会でした。

しかし、金沢といえば、茶の湯!
加賀藩主初代・前田利家は利休から茶の湯を習い、さらに三代・利常が仙叟宗室を加賀に迎えたことで、やがては町人たちにまで茶の湯の文化が広がりました。

裏千家をはじめ、遠州流や宗和流などが盛んだそうです。また、茶会などもよく開かれているそう。
実際、この旅でお会いした方も遠州流を習っていらっしゃって、お茶会などの話を興味深くお聞きしました。

ということで、茶の湯にまつわる場所へ行ってみましょう!


まずは、言わずと知れた兼六園。その中にある時雨亭へと向かいます。

時雨亭は五代・綱紀が兼六園を作庭したころからあった別荘で、主に茶の湯の場として使われていました。
廃藩後、取り壊されてしまいましたが、2000年3月に新しい庭園の完成とともに再現されました。庭側の10畳と8畳、さらにそれに続く御囲は、残されていた当時の平面図から復元されたそうです。

こちらは見学自由ですが、有料で煎茶や抹茶の呈茶をされているということで、さっそく…。

かわいい藤の花

主菓子は時雨亭オリジナルだそうです。

銘々皿は九谷焼。


そして、お茶碗は大樋焼。おおー、さすが金沢。

お茶をいただいている間に、着物姿のスタッフの方が、器や時雨亭のことなどを説明してくださいました。

お庭の眺めがすてき


こちらは復元された御囲。こじんまりとしていますね。

ひと息ついた後、兼六園を出て次に向かったのが、金沢市立中村記念美術館。
金沢で酒造業を経営する実業家で茶人の故・中村栄俊氏が収集した美術品が金沢市に寄贈され、美術館として発足したということで、お茶にまつわる展覧会やイベントが度々開催されています。

この日は、ちょうど「茶道具の次第」展が開催中でした。


茶道具の次第とは、仕覆、箱、文書類などの付属品のこと。

チラシの表紙を飾っている青井戸茶碗 銘 雲井や、その他の展示品それぞれに、仕覆、箱、挽家、お座布団みたいなの、たぶん箱の四隅に入れる棒みたいな緩衝材などなど、これでもかっていうくらい、ついています。
お、中箱なのに漆や蒔絵が施されたものがある!とか、仕覆もきっと貴重な裂地なんだろうなあとか、茶道具そのものといっしょに楽しんで見て回りました。

いつも美術館や博物館、そして席中では、茶道具そのもの、あっても箱書くらいしか見ることがありません。
でも、こうやって、この茶道具が収められている一式を見ると、いかに大事にされてきたのかということがわかりますね。あとは、水屋というか舞台裏というか、箱からお道具を出すときの気持ちを想像できるような気がしました。

美術館を出て、ちょっと散策していたら、なんと…。

階段の横に滝が!

教えていただいたところによると、城の防火用水として作られた辰巳用水が滝となって流れていて、この階段を上がれば石川県立美術館へと続いているそうです。
ひんやりとした水の音と流れに癒されました。

そして、大樋長左衛門窯にも行ってきました。


仙叟宗室とともに金沢に来た初代・大樋長左衛門が、楽焼の技法を伝え、現代にまで受け継がれています。

もちろんここから入れませんので、この建物の隣にあるギャラリーの横を通って、中に進みます。
明るくてモダンなギャラリーは、2014年春、隈研吾氏の設計で新築されたものだそう。また、併設されている茶室「年々庵」では、歴代茶碗で抹茶をいただくことができるとのことです。

受付を済ませて、奥にある大樋美術館へ。

1階には初代の作品、2階には茶碗の流れ、そして、3階には茶碗十二ヶ月と題して、数々のお茶碗が展示されていました。

印象深かったのは、初代・大樋長左衛門の茶碗 銘「聖」。
雑誌か何かで見たことがあったのですが、実物を見ると、ぐっと反った形なのに薄くて、想像以上に不思議な造形でした。

あとは、床前に飾られていた黒飴釉烏香炉もよかったです。

ほかにも、いろいろと見て回りました。あとは、もちろん、おいしいものもたくさん食べてきましたよー。治部煮とか、お寿司とか、醤油アイスクリームとか。

でも、駆け足だったので、あんまりゆっくりできなかったのが残念です。

次はぜひ、雪の積もった兼六園を見に来たいなあ。


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