GW・東山七条巡り(後編)

火曜日, 5月 12, 2015

智積院とランチを楽しんだ前編に続いて、京都国立博物館へ。
現在開催中の「桃山時代の狩野派 -永徳の後継者たち-」を見に行ってきました。


人は多かったのですが、思ったより混んでいなくて、ほっとひと安心。
ちなみに、ツイッターで混雑状況を知ることができますので、お出かけの前にチェックしてみてください。




今から遡ることちょうど400年前に起きた大坂の陣の前後、天下の趨勢が一変し、武士だけでなく、絵師たちも生き残りを賭けて、熾烈な争いを繰り広げました。
その当時、京都画壇のトップに君臨していた狩野派も例外ではありません。

一族の大黒柱だった永徳の急死の後、さらに追い打ちをかけるように、ライバル・長谷川等伯に秀吉からの仕事を奪われるのです。
で、その仕事というのが、午前中に智積院で目にした障壁画の数々というわけです。
(いやはや、こういうときに、京都って、ほんとに贅沢だなあと思います。奇しくもすぐそこで、ライバルの作品が見られるのですから。)

狩野派はかつてないほどのピンチにおちいるのですが、若くして棟梁を継いだ永徳の長男・光信たちは、豊臣、徳川、朝廷、それぞれ人を配し、どこが天下を取っても生き残れる体制を作り上げます。す、すごい…。
展覧会では永徳の後継者たちの作品とあわせて、どうやってピンチを乗り越えていったのかを辿ることができました。

チラシに使われているのが、狩野山楽が描いた「唐獅子図屏風」。
(ちなみに、2年前のGWに同じ京都国立博物館で開催された「狩野山楽・山雪」展もよかったなあ。)
秀吉に推挙され永徳の弟子となった山楽は、徳川幕府に追われたこともありましたが、ひとり京都に残り、京狩野派の礎を築きました。
この唐獅子図屏風、右下に子獅子が描かれていたのですが、障壁画から屏風にする際、身体が切れてしまうため、消されてしまったそうです。どんな子獅子だったのかなあ。
チラシを飾るにふさわしい、まるでモデルのように頭身が高くかっこいい唐獅子です。

「源氏物語図屏風」や「洛中洛外図屏風」、その他の風俗画など、オペラグラスがあったら!と思うような、細かいところまで描きこまれて、そして遊び心のある屏風もたくさんあって、おもしろかったです。

特に印象的だったのが、最後の方に展示されていた重要文化財「松に孔雀図壁貼付・襖」。二条城・二の丸御殿の障壁画で、狩野探幽25歳のときに描いた作品です。
ものすごく大きくてダイナミックなのですが、余白の取り方、繊細な描写がすばらしいと思いました。
巧みな戦略だけでなく、若くして御用絵師として活躍できる探幽のような天才が生まれてくるというのが、さすがとしか言いようがないですね。

金色をバックに絢爛豪華で迫力のある作品が並ぶ展覧会で見応えがありましたが、登場人物が多すぎて、ちょっと把握しきれてないかも…。
ホームページや本で復習しようっと。

特別展を見終わって、次は平成知新館へ。
特別展のチケットで、平成知新館に入館することができます。

実は、初・平成知新館。
お正月に行こうと思ったら大雪に見舞われたりして、なかなか行く機会に恵まれなかったのですが、ようやく訪れることができました。

シンプルでモダンな外観の建物は、世界的建築家の谷口吉生氏による設計。
明るいエントランスから展示室の中に入ると、壁の色が暗くて全体的に落ち着いた雰囲気。その中にライトに照らされた作品が静かにぽわんぽわんと浮かび上がってくるような、そんな印象を受けました。

入ってすぐに感激したのが、彫刻コーナー。
こんなに間近で仏像を見られるなんて!
吹き抜けの一番大きな部屋に、ずらーっと並ぶ大小の仏像は圧巻の一言です。

彫刻と同じく盛り上がったのが、近世絵画コーナー。
ずばりテーマは「狩野永徳と長谷川等伯」(展示期間:4/14-5/10)。
いくつか等伯の作品が展示されていましたが、その中でも目を奪われたのが、重要文化財「波濤図」。
近づいて見ても離れて見ても、かっこいい。
金と墨でこんなに大胆でかっこいいなんて、ずるいなあ。

平成知新館は外から見たら、隣の本館と同じくらいの高さなので、てっきり2階までしかないと思っていたら、3階まであってびっくり!
これまでと比べて1.7倍も展示面積が増えたとのことですが、実際に歩いてみると、外から見ていた以上に広いなあと感じました。

1階にあるレストラン「ザ・ミューゼス」で休憩しようと思ったのですが、残念ながら満席とのこと。

実は、ここでランチを食べたいなと思っていたのですが、前日に電話して確認したところ、ランチの予約は受け付けていないということで、それじゃあと、お向かいのリッツカールトン京都のレストランに予約を入れたんです。

ホームページを見てみたら、「ザ・ミューゼス」はリッツカールトン京都の直営レストランとのこと。へー。
ぜひ、今度は早めに行って、ランチを食べてみたいです。

展示室を出ると、開放的なロビーが広がります。

窓の向こうには本館が。

特別展も見て、名品ギャラリーもくまなく全部見て回ったら、さすがに最後の方はちょっと足が痛くなりました。
また、ゆっくり常設展だけ見に来たいなあ。

特別展は会期終了が近づいていますので、お早めに!

桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち
2015年4月7日(火)~5月17日(日)
火~木・土・日 9:30~18:00(入館は閉館の30分前まで)
金曜日 9:30~20:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日

京都国立博物館
京都市東山区茶屋町527

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