芸術鑑賞の秋(楽美術館編)

月曜日, 10月 27, 2014

木枯らしが吹いて、もう冬がやってきましたが、まだまだ芸術の秋!ということで、いろんな美術館に出かけております。

まずは、楽美術館。


樂家五代宗入生誕350年記念 秋期特別展 「樂家五代宗入と尾形乾山」展を開催中です。

宗入と乾山はいとこ同士。
でも、華麗な乾山陶と侘びた宗入茶碗と、ふたりの作風は対照的。
その違い、そしてふたりが生きた元禄という時代を浮かび上がらせる展示となっています。




入り口にフジバカマがきれいに咲いていました。

1階にはふたりのお茶碗がズラッと並びます。

宗入の赤楽茶碗 銘「海原」は、その名の通り、本当に大きくてびっくり!

小ぶりな黒楽茶碗はチラシにも使われている銘「梅衣」。樂家初釜の主茶碗として用いられてきた一碗とのこと。宗入独特の「カセ釉」のザラっとしているその肌の感じを直にさわって確かめてみたいなあと思うお茶碗でした。

乾山のお茶碗は、ずいぶんと造りが薄くて、特に腰からの立ち上がりが直線的。
色絵槍梅図茶碗の鮮やかな緑色が目にまぶしかったです。

2階はお茶碗以外の作品が展示されていました。

その中の香合にひとつずつお気に入りを発見。

宗入は黒楽ふくら雀香合。
雀がほんとにふくふくとしていて、デフォルメされた姿がかわいかったです。

そして、乾山は銹絵鶴文宝珠香合。
宝珠の先に鶴のくちばしが集まる絵柄がおもしろくて、思わずふふふと笑ってしまいました。

最後に、2階の奥にある展示室で、一番のお気に入りを見つけてしまいました。

それは、乾山の銹絵染付絵替筒向付。
チラシ裏面にも掲載されていますが、これ、実物の方がずっといいです。

色あいもすてきなのですが、何より、さらっとした絵付の中に見られる計算された表現にひかれました。
ただ違うものを描くだけではなく、遠近感を変えるとか、さらには同じような横線の模様をあるものは空、あるものは海というふうに違うものに見せるとか、なんてかっこいいの!

展覧会のサブタイトルに「元禄を駆け抜けた雁金屋の従兄弟ども」とありますが、ふたりはいとこ同士だと頭に置いて作品を見るのが新鮮な感じでした。

他人でもなく、親子兄弟でもなく、いとこという微妙な関係。

今後、乾山や宗入ひいては楽焼を見るときの新たな視点をもらえた展覧会になりました。

樂家五代宗入生誕350年記念 秋期特別展 Ⅰ 元禄を駆け抜けた雁金屋の従兄弟ども「樂家五代宗入と尾形乾山」展
2014年9月12日(金)~12月7日(日)
10:00~16:30 ※入館は16:00まで
休館日 月曜日(祝日の場合は開館)

楽美術館
京都市上京区油小路通一条下る

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