京都国立博物館「狩野山楽・山雪」を見に行ってきました!

木曜日, 5月 09, 2013



波乱の時代を非凡な画才と気概を持って立ち向かった二人の絵師、狩野山楽・山雪。

その生涯と画業をたどる初の大回顧展は、京都1会場のみ、39日間だけの限定展覧会ということで、やっぱり見ておきたいと、京都国立博物館まで見に行ってきました。



GWで混雑しているかなと思っていたら、待ち時間なしで入れました。
でも、さすがに館内は、たくさんの人でごった返していて、その中をすり抜けながら、作品を見て回りました。

今回出品されたのは、重要文化財13件、新発見9件、初公開6件を含む83件。
まさに圧巻のひとことに尽きます。



その中で、特に気になった作品をいくつかご紹介すると…

「朝顔図襖」(山雪/山楽筆)。
22年ぶりに展覧会に出品された障壁画の名作で、重要文化財に指定されています。
朝顔をはじめとする花々、金の雲、そして画面全体をありながら見え隠れしている竹垣。
華やかで力強いけれど、どこか幻想的で夢のような絵でした。
42歳の山雪が筆を取り、78歳の山楽がサポートしたということで、山雪/山楽筆と表記されています。
この襖の前で、そんなふたりの姿を想像したら、なんだか胸がじんわりとしました。

「枯木二鳩図襖」(山雪筆)
山雪は「雪」の描写にとてもこだわったそう。この絵の雪は、やわらかくふんわりと枯木に積もっていました。

「猿猴図」(山雪筆)
以前、金地院で等伯の猿猴を見ましたが、この山雪の猿猴は一瞬ぽかーんとなります。
かわいいのはかわいいんですが、ゆるキャラみたいな顔をしてるんです。ちょっと笑ってしまいました。

「馬師皇図」(山雪筆)
龍と馬と人が三角形の構図で向かい合って、まるで、映画のポスターみたいにかっこよかったです。

「天神飛梅図」(山雪筆)
菅原道真の後を追ってきた飛梅。
その梅の量と高さが秀逸で、道真のことを慕う気持ちが伝わってくるような作品でした。

「秘伝画法書」(狩野永良筆)
京狩野派の虎の巻。
木の描き分け、人物の描き分け、服のしわの描き方などについて細かく書かれていました。
人物の顔や身体のパーツごとに、比率やバランスを表す線が赤色で引いてあったりして、びっくりしました。

「盤谷図」(山雪筆)
白黒の色の違い、グラデーション、また、線の違い。すごいとしか言えません。
近くから見て、遠くから見て、また近くから見て…何回もくり返してしまいました。

全体的には、カラーの作品も迫力があってよかったですが、今回の展覧会は、特に水墨画が気になりました。
墨の濃淡や筆遣いで表現される質感や遠近感は、どことなく幻想的で吸い込まれそうで…。
近くで筆の運びを見て、それから遠くから全体を見て、目の錯覚というか、自分の脳が線や色を捉えて変換するイメージに驚くばかりでした。

梨木香歩の「家守綺譚」を思い出して、ああ確かに、例えば、ほんのり薄暗い部屋とかで、水墨画の絵を見たら、まるで別の世界につながっているようにみえるんじゃないかなあ、なんて思ってしまいました。

今週末、5月12日(日)まで開催していますので、まだの方はぜひ足を運んでみてください。


特別展覧会「狩野山楽・山雪」
3月30日(土)~5月12日(日)
9:30~18:00 ※金曜日は20:00まで
(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日

京都国立博物館
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527

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