金地院の特別拝観(八窓席・等伯の襖絵)を見てきました!

火曜日, 4月 16, 2013

先週末、やっぱりどうしても行きたい!と、終了間際の展覧会を見に、野村美術館までお出かけしてきました。

地下鉄蹴上駅で降りて、てくてくと歩いて美術館に向かう途中、金地院の前を通ったら、何やら特別拝観をしている様子…。


わわっ、茶室「八窓席」が見られるっ!!
受付で尋ねたら、15分後に解説が始まるということで、さっそく拝観券を購入。



庭に入ると、まず見えるのが弁天池。

まだ桜がきれいに咲いていました。

池を越えて鳥居をくぐると、東照宮(重要文化財)があります。

これが東照宮

東照宮は「黒衣の宰相」の異名を取った名僧・以心崇伝が徳川家康の遺髪と念持仏を奉戴して、寛永5年に建てたとのこと。京都に遺る唯一の権現造りで、天井の鳴龍は狩野探幽の筆、三十六歌仙の額は土佐光起、歌は青蓮院尊純親王の筆。

さらに進むと、見えてきました「鶴亀の庭園」。
寛永7年、小堀遠州作のこの庭園は、江戸初期の代表的な枯山水として特別名勝に指定されています。

こっちが鶴

鶴が首を伸ばしてる姿だそうです。くちばしに見える石がありますよね。

こっちが亀

鶴と亀がお互いに向かいあっていて、その前の白砂が亀が泳いだ海を表しているそう。

中央には蓬莱山に見立てた石もあって、めでたい感じのお庭です。
また、東照宮に向かって拝むための大きな長方形の石もありました。

ちょうど方丈に着いたときに、解説開始のアナウンスが。
方丈とお庭の説明の後、本堂の中に案内していただきました。

菊の間の後に、長谷川等伯筆「猿候捉月図」と「老松」がある部屋へ。

「猿候捉月図」は、テナガザルが池に映った月をすくおうとしているところを描いた襖絵。
毛がフサフサっとした感じのお猿さんもかわいらしかったのですが、それ以上に水面に映る月が印象的でした。本当にさらっと描かれているのに、水面で揺らめいていておぼろげな雰囲気が出ていて、思わずため息。

この部屋には襖が全部で6枚あるのですが、襖が隣り合っていて枝と幹がつながっているように見えたので、6枚全部で1つの作品かと思いきや、そのうちの2枚が「猿候捉月図」で、残りが「老松」で、実は別々の作品とのこと。言われないと気づかなかったかも…。

続いて「八窓席」に案内していただきました。

茶室「八窓席」は寛永4年、小堀遠州の作。三畳台目の席は、京都三名席のひとつとして有名です。(※ちなみに、あとのふたつは大徳寺の孤篷庵と曼殊院の八窓軒。)

「八窓席」という名前ですが、実際には窓が6つしかありません。とはいえ、大きな窓から光が差しこんで、明るい茶室でした。
また、係の方の説明によると、障子に映る光の色が、そのときどきで七色に変化するそう。
私が見たときは、きれいな薄い黄色でした。

あとは、躙口に外縁があるのもこの茶室の特徴のひとつ。
外縁に座って躙口から中をのぞかせてもらえました。

印象に残ったのが、八窓席の隣りの部屋にあった櫛型の窓。
細く障子を開けると外の景色をまるで壁にかけられた軸の絵のように楽しめて、さらに窓の下がちょうど腰掛待合になっているという、中からも外からも景色とデザインが楽しめるという凝ったつくりになっています。

また、八窓席の裏には六畳の部屋と小さな水屋がありました。
気軽にお茶をいただくときに使ったり、本席でお茶をするときに水屋として使ったりしたそうです。

ちなみに、八窓席の床の奥行きがやや浅くなっているのは、この裏の部屋に床を設けるためとのこと。この床が小さいながらも、袋戸棚や違棚があったり、奥行きを感じさせる工夫がしてあったりして、おもしろいなあと思いました。

特別拝観はこの部屋で終了。時間は30分くらいでした。

少ない人数でゆっくり回れて、係の方にくわしくていねいに説明していただき、ガラス越しではなく茶室や等伯の襖絵が見られたのは、本当に贅沢でした。

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